一昨年に亡くなった父の遺骨。お墓がなかったこともあり、ずっと自宅に置いたままでした。
父は、生前亡くなった後のことを何も話さず逝ってしまい、長男である私が実家から離れていること、そして今、実家で一人暮らしている母が、亡くなったら遺骨は海に散骨してほしいという希望していることもあり、どうすればいいのか、家族内でも結論が出てませんでした。
しかし、母の友人たちが、遺骨をなんとかしたがいい、と言う人もいるらしく、また、亡くなってから一年半以上経過したこともあり、母もそろそろ遺骨をどうにかしたい、と言い始めました。
遺骨の整理(という表現が適切なのかわかりませんが)の方法としては、お墓という選択肢を除くと、永代供養か散骨かということになります。永代供養ができるお寺さんが、実家から少し離れたところにあったので、ゴールデンウィークの連休に実家に帰省した際、行ってみました。
永代供養と書かれてませんでしたが、それっぽい塔があり、お花やお供え物などがいくつか置かれてました。お供え物も、いろんな方の遺骨が収められている場所らしく、お酒やビール、タバコなどがありました。
もし、永代供養をされるとなると、ここに父の遺骨も入ることになるわけですが、そこに自分がお参りにきた場合のことを考えたとき、なんだか違和感を感じずにはいられませんでした。
そのため、一緒に行った母に、永代供養ではなく、海に散骨にしたい、と申し出ました。
母は、後々面倒を見るのはお前だから、お前のいいようにすればいい、と言ってくれました。
こうした考えや方法に賛否両論あると思います。でも、だからこそ、生前にちゃんと亡くなった後のことの意思を示すことは大事だと思います。